四つの風 砂澤ビッキの創作世界

定価
3,080  (本体 2,800円+税)
砂澤ビッキ、井上浩二、井上マリエ 著
判型・頁数 B5判、176頁
ISBN 978-4-89453-971-6
発売日 2020年1月22日

未発表資料を含む直筆の文章と制作風景でよみがえる、造形作家・砂澤ビッキの素顔。詩やエッセイ、童話、絶筆など貴重な作品を多数収録。文字作品に加え、音威子府時代の制作風景や日常のビッキの表情をとらえた写真多数で構成。2020年1月25日からの道立文学館の特別展「砂澤ビッキ 詩と本棚」に合わせて刊行。
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この本のレビュー

  • 風雪の中で...

    2020/02/20 投稿者:浅井幸子 おすすめレベル:★★★★★

    ビッキさんが、自分のノミだけでなく、
    風雪もまた作品を刻むだろうといったように
    この本は死後30年風雪の中で、
    出版される機会を待っていたような気がする。
    写真の迫力もさることながら、
    不思議な空間をさ迷うビッキさんの文章や、
    「ライオンとネズミ」の童話も楽しく読みました。
    ただの写真集ではない、
    音威子府の森の濃厚な霧の中から、
    深く切なく生きるということを
    楽しませてくれたような気がしています。
    風雪に刻まれ、ビッキさんが願ったことが
    今、この本から融け出てきます。
    どんな写真集にも勝る凄い本だと思いました。

  • 等身大の人間砂澤ビッキ

    2020/02/20 投稿者:浅井憲一 おすすめレベル:★★★★★

    僕が20代後半、すすきの地下鉄駅階段下で
    1年くらい人の顔を描いていた時期です。
    階段の踊り場の主のように、毎夜色紙に
    墨で馬とダルマを描いている70歳くらいの
    足の悪い親爺がいました。ビッキが彫刻家宣言して、
    音威子府に行くというある夜、ビッキが親爺さんに
    「これから音威子府に行く。」と報告に来て、
    帰り際、僕の耳元で
    「あの親爺さんが本物の芸術家なんだなぁ、」
    とささやいた。その時逢ったビッキは、
    まさに森の奥深くに佇む大木を思わせる人物でした。
    今回発刊された「四つの風」を手にした時、
    その時のビッキの風貌そのままに、
    この本ができるまでの熱い思いが伝わってきました。
    音威子府の深い森にビッキがまだ佇んでいるように。