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その街の今は(札幌版)
2020/02/17 投稿者:武部 敏男 おすすめレベル:★★★★★
最近、何かと話題の小説、「寝ても覚めても」(2010年刊)。同じ作者(芥川賞作家・柴崎友香)の手による小説「その街の今は」(2006年刊)に、大阪の古い写真を収集している女性の「主人公(歌ちゃん)が登場します。「ここが昔どんなんやったか、知りたいねん」と。 本書(『絵はがきのなかの札幌』)の著者、そして本書を熱烈に支持する読者層とも、小説(「その街の今は」)の主人公と同じ人種と云って良いでしょう。 大阪と札幌の違いこそあれ、街の古い写真が好きな点に変わり無いからです。 著者(上ヶ島オサム氏)曰く、<明治40年代から終戦ごろまで発行された、札幌の絵はがき・・・(中略)その本物のアナログ情報には、誰しもが何とも云えない郷愁を感じるのではないでしょうか。・・・(中略)絵はがきを見ていると、今と比べて不便そうに見える生活環境にありながら、人々は楽しみながら生活をしていた様子がうかがえます。・・・(中略)その中から、私たちの父母や祖父母、曾祖父簿が青春を過ごしたであろう札幌をイメージできるような絵はがきを選び、一冊にまとめました>(「はじめに」)と。 そうした文脈を踏まえ、もう一度 本書を読み返すと・・・「札幌停車場と停車場通」の章には、少女時代の亡母(生家は、帝国製麻の工場近く)の姿が見えるようでした。 「豊平・月寒」の章では、平岸・林檎園農家の二代(祖父と父:共に故人)に亘る人生が走馬灯のように浮かびました。 亡き父や母、祖父母など・・・懐かしい肉親との再会を熱望する昭和世代に、お奨めの一冊です。
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