礼文・利尻 花と自然の二島物語

定価
1,944
杣田美野里・宮本誠一郎 著
判型・頁数 B5変型判、96頁
ISBN 978-4-89453-952-5
発売日 2019年6月14日

北の名島・礼文、利尻の新しい歩き方を提案するガイドブック。季節ごとの花散策や利尻登山の楽しみを、両島の成り立ち、植生の違いをひもときながら紹介。27年にわたり島の自然を見続けている写真家夫妻ならではの美しさと読み応えたっぷりの一冊です。
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この本のレビュー

  • ありそうでなかった2島物語

    2019/07/31 投稿者:波風立男 おすすめレベル:★★★★★

    ありそうで無かった本書。素敵な写真と文章とイラストが、際立つ個性を並べる2つの『小さな星』について懇切丁寧に導く。
     隣りあった2島の、植物、海の動物、鳥、昆虫、気象、歴史と地形、そして花々の違いを一冊にまとめている。これまでの著者の写真集の心安らぐ印象は少なく、科学的な視点を門外漢にもわかる言葉でぐいぐい読ませる。著者杣田さんの歌集『蕊』の心模様と対をなす。後書きに、27年間の礼文在住で知り得たことの曖昧さや間違いを検証し次世代に残す「渾身の力を振り絞った」一冊とあり、納得。2島研究の最新成果が凝縮されていると感じた。類書に時々見られる専門家気取りの押しつけ感や、観光案内パンフの薄っぺらさが全く無いのは、島に対する尋常でない恋情と、命に対する敬虔な祈りから来ているのだろう。本書『花と自然の二島物語』が、『花』で始まって『人』でしめくくられているのは、そうした思いから来ているのかもしれない。
     利尻・礼文でなく『礼文・利尻』の題名を微笑ましく感じた。